マイツール のみでなく どの言語でも必須となるのが変数や定数ですね。
マイツールにもオートプログラムの作成には必須となるのが定数や変数です。
その他マイツールには、命令によって自動で代入される独特の特殊変数もあります。
今回は、復習も兼ねて、自動で代入される特殊変数などの一覧や、当初躓いた個所などを
まとめてみました。
マイツールでまだ変数など使ったことがない人にも解りやすいように心がけてまとめてみました。
ご参考になれば幸いです。
定数と変数について
定数とは、常に一定の値や文字列で変数は変化する
定数とは
オートプログラムの処理の進行に関わらず、常に一定の値、または文字列を持ち変化しないものを定数といいます。
文字列が長く入力していたら間違いやすいようなものを記憶させて大切に保管しておくといいと思います。
定数に代入可能な値と文字
マイツールには定数の概念がありますが、当初かなり躓きましたので念のため記載しておきます。
考え方としては、以下の1.→2.の順番で考えると定数名を指定しやすくなると思います。
1.変数で自動で代入される変数名を除く
Z型・・Z1~Z34・Z41~Z100
R型・・R1~R100
V型・・V1~V50
2.変数や定数で使用する変数名及び定数名を以下のように自分で区別する
Z1 を 定数名で使用する際 Z2~Z34・Z41~Z100 は変数名で使用
R1 を 定数名で使用する際 R2~R100は変数名で使用
V1 を 定数名で使用する際 V2~V50は変数名で使用
以上をまとめたものを下表に記載します。
種類 | 型 | 定数に代入できる値と文字列 | 備考 | 定数に使用可能な定数名 |
---|---|---|---|---|
数値定数 | 整数(Z)型 | 123 -123 | 正の数・負の数・および0を含む数値 | ※Z1~Z34・Z41~Z100内 で変数に指定しない変数名 |
実数(R)型 | 0.123 -45.67 | ※R1~R100内で変数に 指定しない変数名 |
||
文字定数 | 全角文字 (R)型 |
あいう アイウ 亜衣卯 ABC abc 123 | 数値・記号・外字を含む文字データ | ※R1~R100内ので変数 に指定しない変数名 |
半角文字 (R)型 |
アイウ ABC abc 123 |
それでは、さくっと代入の仕方について説明します。
R20に 0.2 を代入・・R20=0.2:
V2に りんご を代入・・V2=”りんご”: もしくは V2={りんご}: ※文字列を代入する場合は文字列を ” ” か{ }で囲む
5行 10列目に サンプル を代入・・[5,10]=”サンプル”:
注意! 数値型変数に数値以外の文字が含まれている場合は文字列とみなして 0 が代入されます。
変数とは
変数は、プログラムの処理中にデータを一時的に保管するための箱のようなものです。
この箱の中には命令を行った処理の結果や入力したデータを一時的に保管できますが、変数には、ひとつだけしかデータを入れられませんので新しいデータを入れると古いデータは消えてしまいます。このように常に処理の内容や条件によって内容が変化するので変数と呼ばれています。
※マイツールの取説にはR変数に指定可能なのはR0~R50とR0~R100の両方記載がありましたので、実際に実行して調べてみた結果R0~R100でした。
変数に代入可能な値と文字列
種類 | 型 | 変数の種類名 | 指定可能な変数名 | 変数に代入可能な値・文字列/用途など |
---|---|---|---|---|
数値型変数 | 整数型変数 | Z変数 | Z0~Z100 | 代入可能:-2147483647~2147483647までの101個の整数 使用用途:ページ番号やデータ件数などの数値の保管 ※Z0・Z35・Z36・Z37・Z38・Z39・Z40は、 特定の命令を実行した際自動的に代入される変数 |
実数型変数 | R変数 | R0~R100 | 代入可能:0.123 -45.67など小数点を含む34桁の数値。 使用用途:計算結果の保管 関数を使ってR変数に代入した場合の小数点以下の 有効精度は14桁です。 ※R0は特定の命令を実行すると、実行した結果が代入 されます。 |
|
T型変数 | T変数 | T0、T1 | おもて画面に表示されている表の列数や最終行番号が代入されます。
T0:おもて画面にある表の列数 |
|
文字型変数 | 文字型変数 | V変数 | V0~V50 | 使用可能:あいう アイウ 亜衣卯 ABC abc 外字など 全角で50文字半角で100文字が代入可能 使用用途:文字データを扱うための変数 ※V0変数は特定の命令を実行すると、実行した結果が代入されます。 |
配列変数 | [L,C] | 画面の表の特定のセルを指定してデータの代入を行うための変数です。 例:[行番号,列番号]=”代入する文字” |
現在代入されている変数・定数を確認する
マイツールで現在変数や定数に代入されている値・文字を確認するには『仕事は=』の状態で確認したい変数名を入力すると確認できます。
以下の画像はV50に代入されている変数を確認する際のものですが
仕事は= V50⏎ と入力すると現在変数や定数に代入されている値や文字列が参照できます。
マイツールで変数の代入方法は2通り
まず基本的には、プログラムに記述するのが基本的な記述方法で他の言語とも大差ありません。
プログラムを組む時はマイツールに組み込んである関数(命令)を使用しながら、プログラムを作ると思います。
そんな時『仕事は=』の状態で変数を試した方が効率的ですよね。
プログラムをページに記述する際の記述方法と『仕事は=』で入力する際では記述の仕方が違います。
変数名=代入する値
と入力します。
仕事は=で代入するには
代入する値=変数名
となりプログラムを記述する際と逆になります。
ここで、大きな落とし穴が・・・
私がマイツールでプログラムを記述する際
1.仕事は=で作業する
2.『RLOG』で確認してエラーでない個所をプログラムを記述するページに転記
この繰り返しの積み重ねでプログラムを作成していました。
仕事は=の状態で変数を代入するとRLOGにも『代入値=変数名』とそのままで表示されます。プログラムを記述する際はその逆で記述しなければ、エラーになりますのでここはしっかり覚えておきましょう。
当時プログラムを作ったことがなかったので、ここはかなりはまってしまいましたので・・。
※諄いようですが、RLOGに表示された変数の代入式はプログラム作成時は逆に記述しないとダメ!と覚えておきましょう。
例: プログラム記述の際 変数名=代入する値
RLOGの画像をUPしておきますので参考になさってください↓
特定の命令を実行した際自動的に代入される変数一覧
命令 | Z変数 | 内容 | R変数 | 内容 | V変数 | 内容 |
---|---|---|---|---|---|---|
ACCP | Z0 | キ―ボ―ドから入力した数値 0:文字を入力した場合 |
R0 | キ―ボ―ドから入力した数値 0:文字を入力した場合 |
V0 | キ―ボ―ドから入力した文字 |
ACCPNUM | Z0 | キ―ボ―ドから入力した数値 3:実行キ―が押されたとき |
– | – | – | – |
ACCPSTR | – | – | – | – | V0 | キ―ボ―ドから入力した文字 (半角) |
ACMC | Z0 | 書き込み最終ペ―ジ番号 | – | – | – | – |
ADD | Z0 | 書き込み最終ペ―ジ番号 | – | – | – | – |
CALE | Z35 | 作成したカレンダ―の年 | – | – | – | – |
Z36 | 作成開始の月 | |||||
Z37 | 作成開始の日 | |||||
Z38 | 作成開始の日 作成開始の曜日 |
|||||
Z40 | 作成した月の日数 | |||||
CF | Z37 | 桁数 | – | – | – | – |
Z38 | 累計桁数 | |||||
CHKFLIE | Z35 | ファイルの型 | – | – | V0 | ファイル名 |
Z36 | ファイルのペ―ジ数 | |||||
Z37 | ドライブ | |||||
Z38 | デバイスの種類 | |||||
Z40 | 空きペ―ジ数 | |||||
CNC | Z0 | 書き込み最終 ペ―ジ番号 |
– | – | – | – |
COPY | Z0 | 書き込み最終 ペ―ジ番号 |
– | – | – | – |
CT | – | – | – | – | V0 | タイトル名 |
DATE | Z35 | 西暦年数 | – | – | V0 | 日付(半角で代入) |
Z36 | 月 | |||||
Z37 | 日 | |||||
Z38 | 曜日 0:月 1:火 | |||||
3:水 4:木 5:金 | ||||||
6:土 7:日 | ||||||
DF | Z0 | 書き込み最終ペ―ジ番号 | – | – | – | – |
Z38 | 処理した最小ペ―ジ番号 | |||||
Z40 | 処理した最大ペ―ジ番号 | |||||
DIA | Z0 | ページモード 1:混在モードのとき 2:漢字モードのとき |
– | – | – | – |
Z35 | 横の長さ | |||||
Z36 | 縦の長さ | |||||
Z37 | 最終使用行 | |||||
Z38 | フォーマット行 | |||||
Z39 | データ開始行 | |||||
Z40 | データ件数 | |||||
DSH | Z0 | 書き込み最終ページ番号 | – | – | – | – |
EF | Z0 | 書き込み最終番号 | – | – | – | – |
Z40 | デザイン画面に表示するページ番号 | |||||
EP | Z0 | 入力されたデータの種類 0:文字が入力された場合 -1:実行キーが押された場合 -2:↓キーが押された場合 -3:↑キーが押された場合 -4:→キーが押された場合 -5:←キーが押された場合 -10:エスケープキーが押された場合 |
– | – | – | – |
GK | Z0 | 押されているキーの文字 コード 0:何も押されていない場合 |
– | – | V0 | 押されているキーの内容 |
INPUT | 任意 指定 |
キーボードから入力した数値 (整 数) 0:文字を入力した場合 0:実行キーのみを押した 場合 |
任意 指定 |
キーボードから入力した数値 0:文字を入力した場合 0:実行キーのみを押した場合 |
任意 指定 |
キーボードから入力した文字 空白:実行キーのみを押した 場合 |
INUSG | 任意 指定 |
キーボードから入力した数値 (整 数) ※文字は種別記号で指定可 0:文字を入力した場合 0:実行キーのみを押した 場合 |
任意 指定 |
キーボードから入力した数値 ※文字は種別記号で指定可 0:文字を入力した場合 0:実行キーのみを押した場合 |
任意 指定 |
キーボードから入力した文字 ※文字は種別記号で指定可 空白:実行キーのみを押した 場合 |
ISALPH | Z0 | 入力されたデ―タの種類 0:英文字と認められない場合 1:すべて半角英文字の場合 2:すべて全角英文字の場合 3:全・半角まじり英文字の場 |
– | – | V0 | 入力したデータ |
ISDIGIT | Z0 | 入力されたデ―タの種類 0:数字と認められない場合 1:すべて半角の数字の場合 2:すべて全角の数字の場合 3:全・半角まじりの数字の場合 |
– | – | – | – |
ISNUME | Z0 | 入力されたデータの種類 0:数字と認められない場合 1:全ての半角数字 2:全ての全角数字 3:全・半角まじりの数字 |
– | – | V0 | 入力したデータ |
ISCOLOR | Z35 | 文字色の番号 0:黒 4:赤 1:青 5:紫 2:緑 6:黄 3:水色 7:白 |
– | – | – | – |
Z36 | 背景色の番号 0:黒 4:赤 1:青 5:紫 2:緑 6:黄 3:水色 7:白 |
|||||
KLEN | Z0 | 求められた文字数 | – | – | V0 | 入力したデータ |
LASTP | Z0 | ファイルのページ数 | – | – | – | – |
LEN | Z0 | 求めたバイト数 | – | – | V0 | 入力したデータ |
M | Z0 | 書き込み最終ページ番号 | ||||
MATCH | Z0 | データの比較結果 0:比較したデータが一致しない 場合 1:比較したデータが一致した場合 |
– | – | – | – |
MOUSE | Z0 | マウスボタンの操作結果 0:マウスボタンクリック待ち(2) 1:左クリックした場合(1,2) 2:右クリックした場合(1,2) 3:左右同時クリックした場合(2) |
– | – | V0 | クリックした内容(3) |
Z35 | マウスカーソルの行番号 | |||||
Z36 | マウスカーソルの桁 位置列番号 |
|||||
MTE | Z0 | 書き込み最終ページ番号 | – | – | – | – |
NUM | Z0 | 書き込み最終ページ番号 | – | – | – | – |
Z35 | 秒数 | |||||
Z36 | ファイルサイズ | |||||
REC | Z0 | 録音状況 | – | – | V0 | ウェーブファイル名 |
Z35 | 秒数 | |||||
Z36 | ファイルサイズ | |||||
RF | Z0 | 書き込み最終ページ番号 | – | – | – | – |
RND |
– |
– |
R0 | 乱数 | – | – |
S | Z0 | 書き込み最終ペーシ番号 | – | – | – | – |
Z35 | データ入力件数 | |||||
Z36 | データの画面出力件数 | |||||
SGET | Z0 | 書き込み最終ペーシ番号 |
– |
– | – | – |
Z35 | データ入力件数 | |||||
Z36 | データ出力件数 | |||||
SH | Z0 | 書き込み最終ページ番号 | – | – | – | – |
Z35 | データ入力件数 | |||||
Z36 | データ出力件数 | |||||
Z37 | 抜き出した先頭データ行番号 | |||||
Z38 | 抜き出した先頭データページ番号 | |||||
Z39 | 抜き出した最終データ行番号 | |||||
Z40 | 抜き出した最終データページ番号 | |||||
SHD | Z0 | 書き込み最終ページ番号 | – | – | – | – |
Z35 | データ入力件数 | |||||
Z36 | データ出力件数 | |||||
Z37 | 抜き出した先頭データ行番号 | |||||
Z38 | 抜き出した先頭データページ番号 | |||||
Z39 | 抜き出した最終データ行番号 | |||||
Z40 | 抜き出した最終データページ番号 | |||||
SHG | Z0 | 書き込み最終ページ番号 | – | – | – | – |
Z35 | データ入力件数 | |||||
Z36 | データ出力件数 | |||||
Z37 | 抜き出した先頭データ行番号 | |||||
Z38 | 抜き出した先頭データページ番号 | |||||
Z39 | 抜き出した最終データ行番号 | |||||
Z40 | 抜き出した最終データページ番号 | |||||
SHST | Z0 | 読み出すデータの行番号 0:読み出すデータがなかった場合 |
– | – | V0 | 読み出した文字列 クリア:読み出すデータ がなかった場合 |
SHU | Z0 | 書き込み最終ページ番号 | – | – | – | – |
Z35 | データ入力件数 | |||||
Z36 | データ出力件数 | |||||
Z37 | 抜き出した先頭データ行番号 | |||||
Z38 | 抜き出した先頭データページ番号 | |||||
Z39 | 抜き出した最終データ行番号 | |||||
Z40 | 抜き出した最終データページ番号 | |||||
SPUT | Z35 | データ入力件数 | – | – | V0 | 表題 |
Z36 | データ出力件数 | |||||
ST | Z35 | データ出力件数 | – | – | – | – |
STRCPY | – | – | – | – | V0 | コピー後の文字列 (変数指定書略時) |
SVP | – | – | – | – | V0 | 読み込んだ内容 |
TC | Z0 | 書き込み最終ページ番号 | – | – | – | – |
TIME | Z35 | 時 | – | – | V0 | 時間(半角で代入) |
Z36 | 分 | |||||
Z37 | 秒 | |||||
TOASCII | – | – | – | – | V0 | 変換したデータ (定数指定省略時) |
TOKANJI | – | – | – | – | V0 | 変換したデータ (定数指定省略時) |
TOLOWER | – | – | – | – | V0 | 変換したデータ (定数指定省略時) |
TOUPPER | – | – | – | – | V0 | 変換したデータ (定数指定省略時) |
UPDS | Z0 | 書き込み最終ページ番号 | – | – | – | – |
UPM | Z0 | 書き込み最終ページ番号 | – | – | – | – |
W | Z40 | B指定の書き込み先頭ページ | – | – | – | – |
WC | Z0 | 書き込み最終ページ番号 | – | – | – | – |
WCNT | Z0 | 書き込みに必要なページ数(1~6) | – | – | – | – |
WINDOW | Z35 | 表示先頭行番号 | – | – | V0 | – |
Z36 | 表示最終行番号 | |||||
Z37 | 表示先頭列番号 | |||||
Z38 | 表示最終桁数 | |||||
WINEXE | Z0 | コマンド起動 1:コマンド起動した 0:コマンド起動しない |
– | – | V0 | – |
Z35 | エラー値 0~31L |
|||||
WSIZE | Z35 | ウインドウの横位置 | – | – | – | – |
Z36 | ウインドウの縦位置 | |||||
Z37 | ウインドウの横サイズ | |||||
Z38 | ウインドウの縦サイズ | |||||
Z39 | 表示桁数 | |||||
Z40 | 表示行数 |
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